アコギ弾き語りを宅録しDTMで簡単な編集をしました。その手順を音源付きで解説します。曲はThe Beatles の「Lady Madonna」です。
完成形の音源
まずは弾き語ってみた完成形の音源を聴いてみてください。
やってみると、とにかく楽しい!
アコギとボーカルを宅録し、見よう見まねでDTMソフトを使って簡単な音源編集をしたわけですが、基本的なことをおさえてしまえば素人が楽しむ範囲としてはそこまで難しいことはなかったと感じています。
使用機材
ギター:Gibson J-45
ピックアップ:L.R.Baggs M1 active
コンデンサーマイク:マランツMPM-1000
MTR:ZOOM-R8
DTMソフト:Cubase LE
なおビ―トルズ全曲のコ―ド・歌詞が掲載されているスコアがあり大変便利です。ビートルズ好きで多くの曲を弾き語りしたい場合は、1冊手元においておくと 上達 ・時短・コスパの面でリーズナブルです。ご参考まで。
ここからは弾き語りを宅録・DTMした手順を解説します。
①アコギの伴奏を録音する
まずはじめにアコギの演奏音を「ライン(エレアコ)」と「コンデンサーマイク」で同時に録音しました。
(ここではMTRの使い方解説は省略しますが、MTRであるZOOM R8で曲のテンポを設定し、あらかじめ登録されているドラムパターンをイヤホンで聞きながらアコギを演奏しました)
「ライン(エレアコ)」で アコギを録音
「ライン(エレアコ)」と「コンデンサーマイク」で同時録音したうち「 ライン(エレアコ) 」のみによるギター演奏を聴くとこのような感じです。
ライン(エレアコ)なので電子的に音を出している以上、少しエレキっぽい音がしますが、僕はアコギGibson J-45 とピックアップL.R.Baggs M1 active がおりなす、アコギなのに少しひずんだようなエレキっぽさがロック感があって好きです。
使用機材と手順
ギター:Gibson J-45
ピックアップ: L.R.Baggs M1 active でシールドにより
MTR: ZOOM-R8 へ接続して音源を保存
関連記事:アコギピックアップの種類と特徴を解説
「コンデンサーマイク」で アコギを録音
「ライン(エレアコ)」と「コンデンサーマイク」で同時録音したうち「コンデンサーマイク 」のみによるギター演奏を聴くとこのような感じです。
コンデンサーマイクなのでよくも(空気・空間感がある)悪くも(演奏がうまくない場合は音の不安定さもそのままの録音)音が忠実に表現されます。
まったく同じ演奏を「ライン(エレアコ)」と「コンデンサーマイク」で同時に拾って録音するわけですが、イヤホンやヘッドホンを使ってそれぞれの音を聴き比べてみれば微妙な違いが分かるかと思います。
使用機材と手順
ギター: Gibson J-45 の生音を
コンデンサーマイク: マランツMPM-1000 で拾ってケーブルにより
MTR: ZOOM-R8 へ接続し音源を保存
関連記事:コンデンサーマイク marantz「MPM-1000」のレビュー。驚異のコスパ、十分な音質。
②マイクでボーカルを録音する
ギターの演奏にマイクでボーカルを録音して加えます。加えたあとの音源はこちらです。
かなりお手頃価格のコンデンサーマイク を使いましたがそこそこの音質でとれます。録音時においては特に口とコンデンサーマイクとの距離感が重要になりますのでもう少し詳細な録音方法についてはこちらの関連記事をご参考ください。
関連記事:ボーカルをきれいに録音する方法
関連記事:英語の曲を歌うときの3つのポイント
使用機材と手順
録音したギター伴奏を MTR: ZOOM-R8 でイヤホンで聴きながら
ボーカルをコンデンサーマイク: マランツMPM-1000 で拾ってケーブルにより
MTR: ZOOM-R8 へ接続し音源を保存
③ドラムパターンを加える
DTMソフト「Cubase LE 」で打ち込んだドラムパターンを加えました 。加えたあとの音源はこちらです。
ドラムにあこがれはあるものの、簡単なエイトビートくらいしか叩いたことがなく、十分な知識もないのでずっと同じドラムパターンになってしまっていますが、ドラムが加わと断然ロックのノリを表現することができます。
使用機材と手順
MTR: ZOOM-R8 へ保存した音源(MP3)をパソコンに取り込み
DTMソフト「Cubase LE 」で簡単なドラムパターンを作成し付加
関連記事:ドラムの基本知識を知る
ちなみにDTMソフト「Cubase」によるドラムの打ち込みはどのようにするのかというと、こちらで分かりやすく解説されているのでご参照ください(ゼロからカンパニー)。
④DTMソフトで音源に色をつける
最後に、パソコンのDTMソフト「Cubase LE 」で簡単な音源編集・エフェクト付与を行いました。
完成した音源はこちらです。
音に音圧と広がりを加えてみたわけですが、音の好みはひとそれぞれなので、自分の納得いく範囲でいろいろ編集してみると楽しいと思います。
音源編集・エフェクト付与した内容は次のとおりです。
全般:アコギ、ボーカル、ドラムの音量バランスを調整。曲の開始前、終了後の不要音をカット。
EQ (イコライザー):不要な低音域のカット、ボーカルの中音域を少しもちあげ
リバーブ(エコー):軽くボーカルと全体にリバーブを付加
PAN:アコギのライン音源とマイク音源をそれぞれ左48°右48°から聞こえるように振り分け
DTMソフト「Cubase」
DTMソフト「Cubase」はドイツのSteinberg社(YAMAHAの子会社)による定番DTMソフトで、その入門バージョンである 「Cubase LE」を利用しました。
「Cubase LE」 はMTR: ZOOM-R8 を購入した際に無料で付属されていました。入門バージョンでも素人が楽しむ範囲では十分な機能をとりそろえていると思います。「Cubase」 はyoutubeで利用方法がたくさん紹介されているので使い方がわからなければすぐに調べることができるのもお勧めポイントです。
関連記事:MTR ZOOM R8 のレビュー。コンパクト、多機能
DTMソフト Cubaseの使い方については youtubeで多くの解説動画がありますが、なかでもこちらが大変参考になりました。
「ゼロカラカンパニー」大変お世話になっております!ポイントや動画時間もコンパクトにまとまっておりとても分かりやすい解説をしてくれます。
関連記事:宅録・DTMで使うDAWソフト「Cubase」の使い方入門
弾き語り宅録・DTM手順のまとめ
ちなみに今回演奏してみた The Beatles の Lady Madonna原曲はこちらです。
今回の宅録手順はざっくり書くと
リズムを設定、ギターを録音、ボーカルを録音、ドラムパターンを付与
でした。
宅録は気軽に弾き語り一発録りもよし、少し手間をかけて個別録りしてみるのもよし、さらに楽器を重ねていくのもよしと楽しみ方はさまざまです。ぜひ自分に合ったやり方でお楽しみください!
関連記事:弾き語り宅録のパターン(録音の方法)
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