アコギの弾き語りを一発録りする方法はこちらの記事で書いたとおり次の3パターンがあります。
パターン | 録音機材 | ① 音質 | ② 使い勝手 | ③ 価格 | 主な特徴 |
ⅰ | スマホ | △ | ◎ | 無料~ | 使い勝手が良い。音質はスマホにより区々 |
ⅱ | ICレコーダ | 〇 | ◎ | 1万円~ | ボタン一つで録音。PCM方式による録音はCD以上の音質 |
ⅲ | コンデンサーマイク | ◎ | △ | 6千円~ | 最も良い音質で録音できる。利用には他の機材も必要(オーディオインターフェースあるいはMTRなど) |
この3パターンの違いを理解するには実際の音源を聴いてみるのが一番わかりやすいと思います。
斉藤和義の「赤いヒマワリ」をアンプに搭載されたドラムパターンにあわせて弾き語り、3つのパターンで同時に一発録音 (スマホ、ICレコーダ、コンデンサーマイクを並べて同時録音) してみましたのでぜひイヤホンで聴いてその違いをご参照ください。
ⅰ スマホによる弾き語り一発録音の音源 斉藤和義「赤いヒマワリ」 cover
いかがでしょか。音質はもちろんスマホの機種に左右されると思いますが、格安スマホにおける録音アプリの場合は少し音が軽くキンキンした感じがします。
<利用した機材>
Recorder:mobile(HUAWEI)
Ac.guitar:Gibson J-45
Rhythm machine :VOX MINI5 Rhythm
関連記事:VOX MINI5 Rhythmギターアンプのレビュー。リズム機能付き
※ VOX MINI5 は出力5Wで現在は VOXからMINI GOシリーズが販売されています
ⅱ ICレコーダ(PCM)による弾き語り一発録音の音源 斉藤和義「赤いヒマワリ」 cover
PCMレコーダの場合、録音した音に奥行きがでてきます。歌、楽器それぞれに輪郭がある感じがします。
<利用した機材>
Recorder:SONY PCM A-10
Ac.guitar:Gibson J-45
Rhythm machine :VOX MINI5 Rhythm
関連記事:SONY PCMレコーダー「PCM A10」をレビュー。高音質・高コスパ
ⅲ コンデンサーマイク による弾き語り一発録音の音源 斉藤和義「赤いヒマワリ」 cover
コンデンサーマイクで録音するとさらに音に奥行きと臨場感が出てきます。音質を重視する場合はコンデンサーマイクによる録音が優位となります。
<利用した機材>
Recorder:condenser mic marantz「MPM-1000」
Ac.guitar:Gibson J-45
Rhythm machine :VOX MINI5 Rhythm
関連記事:コンデンサーマイク marantz「MPM-1000」のレビュー。驚異のコスパ、十分な音質。
関連記事:MTR ZOOM R8 のレビュー。コンパクト、多機能
各パートを個別に録音
一発録りではないのですが、ギター、ボーカルを個別に録音し、DTMでドラムパターンを加えた音源はこちらになります。
簡単な編集でしたがDTMを活用することでより広がりのある音、ロックのグルーブ感を少し出すことができました。
<利用した機材>
Condenser mic:marantz MPM-1000
Ac.guitar:Gibson J-45
Pickup:L.R.Baggs M1 Active
MTR: ZOOM R8
Rhythm : Cubase LE
まとめ 結局、録音パターンにより何が違うのか
いかがだったでしょうか。もちろんどの機材を使いどういった演奏をするかなどにもよりますが、特に音の奥行きやバランスにおいて違いがあったのではなかと思います。好みもや使い勝手、値段も踏まえて自分にあった録音方法を探していきましょう。
ちなみに今回演奏した斉藤和義の「赤いヒマワリ」の原曲はこちらです。
関連記事:斉藤和義の魅力(ファンとして勝手に語る)