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SONY PCMレコーダー「PCM A10」をレビュー。高音質・高コスパ

音楽グッズレビュー

世界にほこるSONYのキャッチフレーズは「限りなく、純粋に。今そこにある音を、美しく」。
手軽に演奏を高音質で録音できるSONY リニアPCMレコーダー「PCM A10」を紹介します。

高音質

一般的なICレコーダはMP3といった形式で音を圧縮して保存しますが、SONY PCM A10はPCM(パルス符号変調「pulse code modulation」の略)という圧縮せずに原音を忠実に録音するハイレゾの形式をとるためCD以上の音質で録音することもできます。

『ハイレゾとは』ハイレゾリューション (High-Resolution) の略で、高い「解像度」の意味。CDのフォーマットは周波数は44.1kHz 、記録できる音の大きさの段階は16bitですが、SONY PCM A10はそれを超える96kHz/24bitで録音できます。

十分なデータ保存容量

圧縮せず音質が良いということは、データ容量が大きくなるというデメリットと表裏一体ですが16GBの本体メモリに加え、microSDカード(別売。SDXCであれば64GB以上も可能)も併用可能であるため趣味で楽しむ範囲であれば容量不足で困ることはあまりないのではと思います。

コンパクトで使い勝手がよい

サイズ(幅×高さ×奥行が39.2×109.5×16.0mm)、重さ約82gとポケットに入れておけるコンパクトさです。他の同等スペックのPCMレコーダだともうひとまわり大きいサイズになるのではないでしょうか。片手でボタン一つで録音できる手軽さはとても重宝します。なお専用のスマホアプリを入れれば遠隔からの操作も可能です。

背面に三脚用の穴があるので、三脚を使うとマイクの向きを自在に変更できるのも良いです。

SONY PCM A10の背面
三脚は付属していないがダイソーの三脚でも十分使える

いろんなシーンで使える

これが他製品と比べたときにSONY PCM A10の特徴として強く感じたポイントです。

①可動するマイク
利用シーンにあわせてマイクのポジションを3パターンに設定できます。手でマイクを動かすのですが、それがまた目に見えてカスタムしている感があってとても良いです。

ポジション写真利用イメージ
X-Yポジション 比較的近い距離の音を拾う アコギ弾き語り
ズームポジション 正面からの音を拾うソロボーカル、インタビュー
ワイドステレオポジション 広い会場等での音を拾うコンサート、スタジオ練習、ライブ


②リミッター機能
スタジオにおけるバンド演奏など大音量でも音が割れずにきれいに録音できます。これはリミッター機能を設定しておけば自動的に上限をカットしてくれるからです。バンド練習を録音しているときにウルトラマンのカラータイマーみたいに SONY PCM A10が赤く点滅しだした時はびっくりしましたがリミッターが起動していたのです。ドラム、ギター、ベース、ボーカルは音の大きさ・高低もメンバやアンプの位置も異なっていましたがいずれも偏りなくきれいに録音できていました。
小さなささやくような声も、爆音もきれいに録音できる、これは凄いことですね。

これらを使いこなすために「レコーディングテクニックガイド」が製品に付属されており絵を用いて解説されているのでわかりやすく理解することができます。

付属PC用ソフト「Sound Organizer」

SONY PCM A10に付属しているPC用ソフト「Sound Organizer」ではファイル管理や簡単な音源編集、容量をメールに添付して送付できるサイズまで圧縮するといった形式変換ができます。
専門の音楽編集ソフト(DTMソフト)がなくても、データの分割・結合といった簡単な編集ができ、演奏前後の無音部分を削除することも手軽にできるのは重宝します。
メーカの機器に付属しているソフトは数あれど、基本的にSONYの付属ソフトは洗練されており直観で操作できてわかりやすいと思います。

SONY PCM A10 を使って録音した音源

こちらの記事では実際に SONY PCM A10 を使った弾き語り一発録り音源を掲載しています。他の録音方法の音源との比較もしていますのでご参考ください。

関連記事:弾き語り宅録のパターン(録音の方法)-音源で聴き比べ

関連記事:アコギ弾き語りの録音一発録りパターン(その2)- 音源で聴き比べ

SONY PCM A10のレビューまとめ

 ・高音質
 ・コンパクトで使い勝手が良い
 ・いろんなシーンに使える

音楽活動にかかせないツールです。

関連記事:ボーカル上達のコツ④自分の演奏を録音して客観的に聴く

参考: SONY PCM A10 メーカサイト

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