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山下達郎の魅力(ファンとして勝手に語る)

アーティスト

山下達郎のファンとして勝手にその魅力を語ります。

山下達郎との出会い

1980年代バブル期後半を生きた人は、冬のCM風物詩といえばJR東海のCMを思い出す人も多いのではないだろうか。
CMでは遠距離恋愛のカップルがクリスマスに久しぶりに逢う高揚感と期待と不安がドレンディ女優により演じられる。クリスマスプレゼントを抱えた牧瀬里穂が新幹線から降りてくる恋人を待つ。数秒のCMであるがそこにドラマがあり見ていてこちらもドキドキする。


そのCMソングが山下達郎の「クリスマス・イブ」であり、あまりにもこのCMのインパクトが強いので、この曲を山下達郎の代表曲ととらえる人も多いのではないだろうか。
毎年のようにその季節になると山下達郎の「クリスマス・イブ」が流れ、飽きもせずこの季節がきたなというワクワク感と少しせつない感じを味わう。
僕も御託に漏れず山下達郎のイメージをこの曲に抱いていた。

僕の中で山下達郎に対する思いが変わったのはもっと後になってから、バンド活動をするなかでデビュー初期の山下達郎の作品の数々を紹介してもらって聴いてからだ。
シュガーベイブ(SUGAR BABE)。山下達郎が1973年にデビューしたときのバンド名だ。
バンド色が強く、のどから声を絞り出すようなロック感あふれる山下達郎がいた。

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山下達郎の魅力 ①ワクワク、ドキドキ

山下達郎は純粋なドキドキ、ワクワク感を曲で表現するのが実にうまい。それも一大ドラマのようなシチュエーションというよりは日常のなかで多くの人が共感、あこがれるような、手の届くようなところにあるのが思い入れを強くする。

シュガーベイブの代表曲は「DOWN TOWN」「パレード」でこれらはシュガーベイブのアルバム『SONGS』や山下達郎のベストアルバム「OPUS」で聴くことができる。

■DOWN TOWN

「土曜日の夜は賑やか」、「ダウンタウンへ繰り出そう」といった歌詞が昭和の明るい希望に満ちた週末をイメージさせウキウキする。シュガーベイブの曲だが女性シンガーのEPOがカバーしたものが昭和におけるビートたけしの伝説番組「オレたちひょうきん族」のテーマ曲となった。

■パレード

ピアノ伴奏からはじまる軽快なミドルテンポ曲。「ごらん、パレードがはじまるよ」「黄色い風船に包まれて夢見る」といった歌詞のとおりワクワク感がたまらない。

■ 土曜日の恋人

山下達郎のソロ曲「土曜日の恋人」もオレたちひょうきん族のテーマ曲となっており、またここでも「土曜日の夜ははじまったばかり」と大人の遊び心を感じる名曲だ。

■Plastic Love

奥さんである竹内まりやが作詞作曲し山下達郎がアレンジした「Plastic Love」も揺れ動く女心を歌う曲としてあまりにも有名だ。シティポップの代表曲として世界から注目をあびた。1984年リリース。

山下達郎の魅力 ②コーラスワーク

山下達郎の曲にはほとんどコーラスが入っている。自他のいずれがコーラスの歌入れをしているにしろ包まれるようなクリーンな心地よさがある。
美しいコーラスワークが代名詞であるアメリカのロックバンド「ビーチボーイズ(The Beach boys)」に、同バンドを敬愛する山下達郎が影響されているのは間違いないと思うが、夏、サーフィンの色が強いビーチボーイズのコーラスの域を超えて「クリスマス・イブ」はもちろんのことさまざまシチュエーションの曲で展開されている。

山下達郎の魅力 ③編曲

■カッティングギター
特に初期の山下達郎の楽曲には、山下達郎自身が演奏するエレキギターでカッティング奏法が多用されている。ひずみのないクリーンな響きがロック調の山下達郎の声を引き立てる。最も特徴的な曲は「SPARKLE (1982年リリース) 」だろう。

山下達郎がカッティングギターを弾くようになったのは、エレキギターでソロを奏でる腕前が自身にないことを自覚のうえボーカルが引き立つ奏法としてカッティングを取り入れたとのこと。自身をみつめつつ最善の方法を模索していく姿は勇気をもらえる。

■ベースライン
僕は学生自体にバンドでベースを担当していたこともあることからか、ベースラインが踊り、動き、歌う楽曲が好きだ。山下達郎のベースビンビンの曲の代表格は「BOMBER(1979年リリース)」であるがこのベースのノリは何度聴いても凄まじい

■マルチプレイヤー
山下達郎はなんでも自分で演奏してしまう。一時期はギター、ベース、ドラム、キーボードその他を一人で演奏、レコーディングしていたこともある。
もちろんこなせてしまうこと自体が凄いが、自分が納得するまで突き詰めるタイプなんだろうし、僕にとっては同じくマルチプレイヤーである斉藤和義ともイメージがかぶる部分がある。

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参考:山下達郎 公式サイト

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