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桑田佳祐の魅力(ファンとして勝手に語る)

アーティスト

大好きなアーティスト「桑田佳祐」のファンとしてその魅力を勝手に語ります。

桑田佳祐との出会い

サザンオールスターズの曲はテレビでたまに聴いていたが、CDアルバムを借りてじっくり聴いたのは1990年発売の「稲村ジェーン」だった。


それまで「いとしのエリー」や「勝手にシンドバッド」といった印象が強かったが、「稲村ジェーン」はその桑田佳祐初監督映画のイメージ通り異国情緒あふれる大人で勢いのある楽曲の数々に度肝を抜かれた。「SOUTHERN ALL STARS and ALL STARS」という名義のうちの「and ALL STARS」としてアレンジャーに小林武、ギターに小倉博一など豪華ミュージシャンが参加していたことも大きいと思われる。

「稲村ジェーン」に魅せられてから、かたっぱしからサザンや桑田佳祐のCDを借りまくった。
1979年デビューアルバムの「10ナンバーズ・からっと」における強烈なしゃがれ声も(一番の僕のお気に入りは「お願いD.J.」)、1984年発売のデジタルサウンドが活用されている「人気者で行こう」(とくに独特な世界感がある「よどみ萎え、枯れて舞え」にはまった)も素晴らしかったが、
マイベストは1984発売の2枚組アルバム「KAMAKURA」だ。今まで数百枚のCDアルバムを聴いてきたが、CDを3枚だけ選べと言われたら迷わずこのアルバムを初めに挙げる。
アルバムとしては当時はやっていた「デジタルサウンド」が多く使用されていて、YMOのアシスタントであった藤井丈司が参加している。
原由子が妊娠していた時期で、メンバでスタジオにずっとこもって楽曲を制作していたことから、いろんな正負のエネルギーが凝縮された結果できた数々の曲たち。パワー、愛、憂い、いろんな感情が溢れている。
コラム:カセットテープでも挙げたが、「KAMAKURA」のカセットテープは音がすれるまで相当聞き込んだし、今でも大切に持っている。

その後、生の桑田佳祐に初めてお目見えしたのは2009年。幸運にもパシフィコ横浜国立大ホールで開催された企画ライブ_映画音楽寅さん チャラン・ポランスキー 監督・脚本・主演「男はしたいよ」のチケットを入手し参加することができた。サウンドオブミュージックの曲にのせて歌いながら桑田佳祐が舞台に登場したシーンは忘れらない。

桑田佳祐の魅力① 他アーティストの曲を自分のものにする

桑田佳祐のもう一つの顔として、桑田佳祐としてのソロ活動はもちろんのこと、各種他アーティストの曲をたくさんカバーしているのも魅力の一つだ。
実家の茅ヶ崎での生活は、映画(父が雇われ支配人として映画館を運営していたためよく映画をみた)や音楽(姉が音楽好き、作詞家)に囲まれ音楽が体に刻み込まれ、桑田佳祐というスーパーアーティストの血となり骨となったのでしょう。
単なるカバーではなく、そのアーティスト・作曲可家・作詞家を愛し、敬意を表しつつ、桑田佳祐として曲を表現している。
そういうことができるのは、桑田佳祐に表現できるパッションとスキルがあり、それを実現させてくれるメンバやサポートアーティスト(アレンジャー:島健、ギタリスト:斎藤誠、キーボーディスト:片山敦夫など)の存在とその人たちを動かす人間性があってという、奇跡のようなことだと思っている。

魅力たっぷりの企画ライブ!

桑田佳祐はエイズの撲滅チャリティコンサートAAA(Act Against AIDS)として、いくつかの企画ライブを行っている。
これら以外にも桑田佳祐が大きな影響を受けたThe Beatlesやエリッククラプトンなどの個別アーティストをテーマにした企画ライブも存在している。

ライブ名内容
Acoustic Revolution Live at Nissin Power StationThe beatles(You’ve Got To Hide Your Love Away)、エリッククラプトン(Easy Now)、レッドツェッペリン(Stairway To Heaven)、ローリングストーンズ(Paint It, Black)など60年代・70年代の洋楽ROCK & POPSを中心とした26曲のアコースティックライブ。ライブハウスならではの客との近い距離感も面白い。参加アーティストがまたすごい。はじめはアコギだけから徐々にメンバが加わり迫力あるアコースティックバンド形式となる。小林武史:Keyboard、小倉博和:Guitar、中西俊博:Violin、佐橋佳幸:Guitar、KEITH:Drums1991

ライブ名内容
夷撫悶汰(いヴもんた)レイト・ショー 〜長距離歌手の孤独 in Jazz Cafe〜Standard Jazzの名曲の数々を、桑田佳祐ふんする売れない歌手「夷撫悶汰(いヴもんた)」が、バーを舞台とした演出の中、As Time Gose By(時の過ぎ行くままに)にはじまり、Lullaby Of Birdland(バードランドのこもりうた)、Smoke Gets In Your Eyes(煙が目にしみる)など27曲を歌いあげていく。僕はVHS(ビデオ)でしか持っていないが大好きで何度見たことか。特にアンコール前の最終曲「Dream」は圧巻。ドラムは今は亡き名ドラマーの村上ポンタ。1997

ライブ名内容
映画音楽寅さん チャラン・ポランスキー 監督・脚本・主演「男はしたいよ」桑田佳祐が慣れ親しんだ映画音楽を歌い上げる。The Sound of Music/サウンド・オブ・ミュージック(1965)にはじまり、MELODY FAIR/小さな恋のメロディ(1971)、SMILE/モダン・タイムス (1938)、WHAT A FEELING/フラッシュダンス (1983)などの41曲の名曲。パシフィコ横浜国立大ホールで開催され、僕は幸運にもこのライブに行くことができた。しかも初めて生の桑田佳祐にお目見えしたのはこのコンサートだったため、サウンド・オブ・ミュージックの曲にのせて桑田佳祐が舞台に登場したときからずっと釘付け。忘れられない大切な時間だった。2009
ライブ名内容
昭和八十三年度! ひとり紅白歌合戦桑田佳祐が紅白男女の昭和歌謡曲、POPSなどなんと61曲をひとりで歌いつくす企画ライブ。新旧・男女の歌を、各アーティストに敬意を表しつつ豪華サポートミュージシャンによる見事なアレンジ・演奏のなか自分のスタイルで歌い上げている。学生街の喫茶店 (GARO、1972)、あの日にかえりたい (荒井由実、1975)さらば恋人 (堺正章、1971)、恋のバカンス (ザ・ピーナッツ、1963)SWEET MEMORIES (松田聖子、1983)など名曲多数。2009

ライブ名内容
昭和八十八年度! 第二回ひとり紅白歌合戦ひとり紅白歌合戦の第二弾。見上げてごらん夜の星を(坂本九、1963)、やさしくなりたい(斉藤和義、2011)など54曲の名曲の数々。2014

ライブ名内容
平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦ひとり紅白歌合戦の第三弾。学生時代(ペギー葉山、1964)、翼をください(赤い鳥、1997)、異邦人 (久保田早紀、1979)など全55曲。桑田佳祐はこれでひとり紅白歌合戦は最後だとしているがファンとしてはまたいつの日か演ってくれることを熱望している。2018

桑田佳祐の魅力② 倒れても起き上がり前に進んでいく

2008年に食道がんの病気をされてからも、治療に専念したのち、見事カムバックした。

それだけではなく、カムバック後にリリースされる曲の数々の音楽性にさらに磨きがかかり・広がり、凄み、深みが増している。
リハビリ中の運動としてサーフィンに取り組んでいる姿など、カムバックするまでの過程も、単につらいリハビリ期間ということだけではなく楽しみを見出しているところにも勇気をもらった。

倒れても起き上がり、さらに前に進む。病気に対してもそうだが、人間誰しも通る道である年をとるということさえ、それを経験や音楽性の広がりとして楽曲で表現される。
僕はアーティストでも何でもないけど、そういった生き方にたくさんの勇気をもらったし、年を重ねても・壁にぶちあたっても進み続けている人間でありたいと思っている。

象徴的なのは2011年11月、東日本大震災後、ご自身の復活もあわせて、皆で元気になろうということで2日間のみ開催された「宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜
僕もこのライブに行くことができた。ライブを行うことが難しい状況のなか復興と復活をテーマに、前に向けたエネルギー全開で力強く歌いあげる姿と新旧名曲の数々を前に、自然と涙が何度も溢れた。
桑田佳祐ご自身も印象に残るライブとして本ライブをあげており、その時間・空間を一緒に過ごせたこと、僕自身も前を向き背中を押してもらうことができたことで大変思い入れの大きいライブだ。

ライブ名内容
宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜復興に向け、またご自身の復活を象徴する伝説のライブ。アルバム「MUSICMAN」の曲を中心に新旧名曲の数々が歌われた。途中会場の中心へ桑田佳祐が移動、原由子も加わってアコースティックギター1本の弾き語り、コーラスでサザンの3曲(栞のテーマ、My Foreplay Music、LOVE AFFAIR 〜秘密のデート)を披露し「こうやってみなさんの前で歌うことができて僕たちは幸せだなあ」としみじみ語っていたのがとても印象的だった。2011
ライブ名内容
MUSICMAN食道がんの治療前後にわたってレコーディングされたアルバムにもかかわらず力強い、深みのある名曲の数々に脱帽。桑田佳祐ってすごいと改めて思ったアルバム。2011
MUSICMAN(通常盤)
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ライブ名内容
がらくた「若い広場(NHK連続テレビ小説『ひよっこ』主題歌)」など歌謡曲的、POPなナンバーもあれば、「ほととぎす [杜鵑草]」のようなせつない感動曲も含む大作アルバム。2017
がらくた (通常盤)
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参考:サザンオールスターズ 公式サイト

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