歌やギターに限らず、演奏の上達の秘訣の一つとして自分の演奏をレコーディングして客観的に聴くことが大切だと思います。詳細は後述しますがレコーディングといっても必ずしも重厚な設備を整える必要はなく、まずはスマホのボイスメモアプリを利用するなど気軽にやってみましょう。
レコーディングするメリット
自分の演奏をレコーディングして客観的に聴くするメリットはいくつかあります。
①客観的に聴くことで良い点・悪い点に気づきやすい
実際に録音した音源を聴いてみると様々なことに気づきます。例えば
ギター:スムーズにコード変更ができているか?音の大小はほど良いだろうか?テンポは問題ないか?
歌:音程は正確か?音の伸ばし方や切り方はうまくできているか?
②緊張感を持つことができる
一人で自分の演奏をレコーティングする場合でも、うまく演奏してやろうと少し緊張感をもって取り組むことができます。
適度な緊張感が上達につながりますし、人前で演奏する前の練習にもなります。
②上達の記録になる
レコーディングした曲は主なものだけでも残しておくと、後に振り返って聴いたときに、上達の軌道を実感することができます。
2年前、1年前、半年前、3か月前の演奏と比べて今はどうでしょうか?少しでも上達を感じることができればモチベーションアップに繋がります。
レコーディングした音源の確認
レコーディングした音源は、音の細部まで確認するためにはスピーカよりもイヤホンやヘッドフォンで聴くことをお勧めします。周りを気にせずコソコソ聴ける点も良いです。
気になった箇所は集中して練習したり方法を変えてみるなどして、何回も録音し、聴いてみましょう。少しずつ腕が上がってくることに気づくはずです。
高価なものは不要で、千円台前半の低価格で高コスパ(価格に比し十分な低音も出る)のイヤホン、ヘッドフォンをご紹介します。
ワイヤレスのものもありますが、同等の価格でより良い音質を求めるのであれば、従来型のコードありのイヤホン、ヘッドホンをお勧めします。
(家事をしながら聴きたい、散歩しながら聴きたいといった機動性を求める場合は、ワイヤレスもありだとは思います)
レコーディング方法
レコーディング方法はさまざまですが、もっとも手軽なのがスマホのボイスメモアプリです。
はじめからスマホにインストールされているものでも十分使えると思います。
手軽である一方、音質が十分ではない、スマホのデータ容量がかかってしまうといった点はありますが
成長ステップに応じてその他のツールを活用していけばいいと思います。
なお、自宅でレコーディングする場合の主なパターンをまとめると次のとおりです。
詳細は「宅録」のパートでご確認ください。
パターン | 録音機材 | ① 音質 | ② 使い勝手 | ③ 価格 | 主な特徴 |
ⅰ | スマホ | △ | ◎ | 無料~ | 使い勝手が良い。音質はスマホにより区々 |
ⅱ | ICレコーダ | 〇 | ◎ | 1万円~ | ボタン一つで録音。PCM方式による録音はCD以上の音質 |
ⅲ | コンデンサーマイク | ◎ | △ | 6千円~ | 最も良い音質で録音できる。利用にはPCなど他の機材も必要 |
自分の演奏を録音して客観的に聴く ポイント
ポイントのおさらいです。
まずは自分の演奏を録音して客観的に聴いてみましょう。
良い音で録音できると楽しさが増します。ステップに応じて楽しみましょう。
次に基本的なボーカルテクニックを理解し、自分にあったものを取り入れることで個性を加えます(関連記事)。
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