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入門!バンドにおけるボーカルの5つの心得

ボーカル

ひとりで弾き語りするのと、複数人でバンドを組むのとではボーカルとしての心得も変わってきます。バンド初心者にとって心得ておいたほうがよいポイントを5つにまとめました。すぐにできなくてもいいので観点をもっておくことで意識して練習することができるようになります。

自分の歌声の特徴を知る

自分の声の音域を知る

発声できる最も低い音、最も高い音はどこまでか把握します。さらに発声できるだけではなくある程度きれいに響かせることができる音を確認します。自分で歌っているところを録音して客観的に聴くと分かりやすいです。

自分の声の音域を知っておいたほうが良い理由ですが、感覚的なところとしてライブを観客として聴くときに、ボーカルの音程があがりきっていない、下がりきっていないところがあると、それだけでいくらすばらしい演奏を前にしても歌を集中して聴くことができなくなってしまった経験はありませんか?

バンドでやる曲を決めるときに、メンバがやりたい曲を出し合って決めるという方法がありますが、選曲にあたって最終的には「ボーカルが歌える曲」というのが重要な要素になってくるので、ボーカルとしてはその曲が歌えるのか/歌えないのか、自分の声域や他の要素に照らしてちゃんとコメントできるようになる必要があります

もし選曲をあきらめる場合でも「この曲は音域が高くて声がでない」よりも「この曲の最高音がC(ド)で、自分の出せる最高音がそれより低いA(ラ)なので厳しい」と言ったほうがメンバに対して説得力がありますし、場合によってはその最高音部分を違う音で歌う(コーラスでパートを変える)、演奏のキーを変える、あと少しの音域差であれば練習を重ねて出せるようになるようがんばる、などメンバと話をするなかで他の解決策が見つかるかもしれません

関連記事:ボーカル上達のコツ②自分の音域を知る

関連記事:ボーカル上達のコツ③曲のキーをコントロールする

関連記事:ボーカル上達のコツ④自分の演奏を録音して客観的に聴く


自分のボーカルテクニックを知る

ボーカルテクニックにはどういうものがあって、自分にはどれが向いているか/向いていないかを把握し、使いこなせるようになりましょう。こちらもいろいろ試しつつ自分の声や演奏を録音して客観的に聴くことがとても効果的です。テクニックを使う/使わないだけではなく、使うにしても強く効かせるかスパイス程度にするか音の細部まで聴いて納得のいく音を探してみましょう。

関連記事: ボーカル上達のコツ⑤自分にあったボーカルテクニックを知る


自分の得意な曲、苦手な曲を知る

音域は出たとして自分の声がその曲にあっているか、テンポ・リズムを考慮したときにうまく聴かせることができるかといった観点もバンドにおける選曲で重要な要素になります。自分に合うかどうかを見極める耳と感性を養うため、日ごろからより多くのジャンル、楽曲に触れることも有効です。

関連記事: ボーカル上達のコツ⑥広いジャンルに触れる

基本知識の習得

スタジオでのミキサーの使い方

ライブではPAさんがバンドのボーカル・各楽器のパートの音量バランス・効果等をコントロールしてくれるのが一般的ですが、スタジオ練習においては自分たちのバンドで関係する機材を操作する必要があります。特にアコギボーカルの場合はアンプに直接つなぐのではなく、ミキサーにマイクとアコギを接続するのが一般的でありその操作は把握しておきましょう。もちろんスタジオのスタッフに聞けばやさしく教えてくれますが、基本的な使い方を把握し自分にあった設定を行えるように試行錯誤していくと楽しさもぐっと増します。


マイクの知識

ギタリストがギターに、ベーシストがベースに、ドラマーがドラムにこだわるように、ボーカリストはその声を響かせるためのマイクにこだわりましょう。はじめから無理にマイマイクを持つ必要はありません。世の中にはどういったマイクがあってスタジオで使うマイクにはどういった特徴があるかの基本的な知識程度は把握しておき、自分の活動にあわせてマイクについての知識も広げていきましょう。

多くのミュージシャンにおけるライブやスタジオ、カラオケでもよく使われているのはダイナミックマイクの「SHURE SM58」ですので、本マイクについて把握しそれを基準として他のマイクを見る観点を持つと良いと思います。

関連記事:SHURE ダイナミックマイク「SM58」のレビュー。安心の世界標準

関連記事:コンデンサーマイク marantz「MPM-1000」のレビュー。驚異のコスパ、十分な音質。


各楽器の基本知識

ボーカル・アコギとして自分のパートの知識を掘り下げていくのは必要なことですが、バンドは各パートメンバあってこそ成り立つ共同作業・コラボレーションです。バンドを構成する他のメンバの楽器についても基本的な知識を把握しておくことでバンド全体としての演奏に目がいきますし、お互いにより尊重・高めあえる関係が築いていけるのではないでしょうか。

関連記事:ドラムの基本知識を知る

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練習する

バンドでいざスタジオで練習しよう!となったときに全員が十分に練習してきてバッチリそろう、というのが理想ですが、各メンバともそれぞれの生活があるため全員が十分に練習してスタジオ練習に臨むということもなかなか難しいのが現実だと思います。

ただ、バンドをひっぱっていく立場にあることが多いボーカルが全く練習していなくてごめんちゃい!と足をひっぱるのは避けたいところです。やはりボーカルとしては意識して継続的な練習が必要です

練習時間の確保

忙しいなかでも工夫することでどうにかして練習時間や練習場所をつくりだしてみましょう。

関連記事:ボーカル上達のコツ①練習時間・場所を確保する

発声練習を欠かさない

発声練習の方法はいろいろあると思いますが、まずは出来るだけ毎日少しずつでもいいので歌うことを継続的してみると数か月、1、2年などのスパンで声量の増加・音程の安定感・音域の拡大・リズム感向上を感じることができると思います。

また発声のために自分にあった曲を決めておくと効率・効果的です。僕の場合は以下のとおりのイメージで、はじめは喉のためにも無理のないウォーミングアップ曲を、徐々にベーシック曲、チャレンジ曲へと移行するようにしています。

音域曲の構成※
ウォーミングアップ曲 無理をしなくても地声で出せる 簡単
ベーシック曲 自分が出せる範囲内普通
チャレンジ曲 自分が出せる範囲を半音程度超える 複雑
※歌詞の難易度、音の上がり下がりのブレ幅、テンポ・リズムなど


ライブでは歌詞を覚える

スタジオ練習では問題ないですがライブでは歌詞カードを見ずに歌えるようになったほうが、観客からの見た目も良いですし、自分でも歌や演奏を聴くことに集中できます。またライブ会場は暗くて歌詞カードがちゃんと見えるとも限らないので歌詞は覚えてライブに臨んだほうが良いです。

□ 何度も曲を聴く

□ 何度も曲を声に出して歌う

□ 歌詞のストーリをおさえる(主人公は誰で、どんな人で、場所は、状況は、展開は、など)

□ 歌詞なし音源で歌う(弾き語りやカラオケで歌詞を見ない)

□ ライブで歌詞を忘れたときはうまくその場をしのぐ(あせらない、ストーリから思いつく他の歌詞でも良い・最悪ハミングでも良い、間違えたという表情をしない)

洋楽の場合は歌詞が外国語なので語学が得意な方でない限りはなかなかストーリが入ってこないかもしれませんが、和訳歌詞カードを見たりして、いったい何のことを歌っている曲なのかは把握しておきましょう。また洋楽は歌詞の一字一句を間違えないようにすることに終始するよりも、音の響きやテンポを大切にしたほうが観客にも伝わる場合が多いのではないでしょうか(特にロックの場合)。

関連記事:英語の曲を歌うときの3つのポイント

バンド活動を推進する

決めるときには決める

選曲で迷う場合、スタジオでの段取り(練習する曲順、休憩の取り方)など、メンバがお互いに気を使いすぎてお見合いになり何も決まらないという場合があるかもしれません。逆に各自が主張しすぎてまとまらない場合もありえます。そんなときにはボーカルが先頭に立って提案したり決断をしていくことも必要です。


楽しむ、雰囲気作り

バンド活動を楽しみましょう。ライブでは緊張しますが楽しむことを忘れずに。楽しいことを表現する=ニコニコするということだけでもないので自分にあった方法で楽しさを表現していきましょう。またライブ本番だけではなく、日ごろの練習においてもバンドメンバそれぞれが楽しめるようなちょっとした気配りや雰囲気作りも大切ですね。


曲における各楽器パートの大まかな特徴を把握しておく

演奏する曲の各楽器パートについて、盛り上がるところ・難しいところはどこかなどは大まかに把握しておきましょう。そうすることで各メンバとより良い演奏に向けたコミュニケ―ションを深めることができます。

フロントマンの自覚をもつ

特にライブにおいて、ボーカルはフロントマンとして観客から注目される対象になります。MCで話すこと、振り付け(しない場合も含めて)、 歌っている間の目線決め(目線が泳がないようにする必要がある)、メンバ紹介のタイミングや仕方など、ある程度は整理しておき、余裕をもった対応ができるようにしておきましょう。

ボーカルの心得 まとめ

ボーカルに限りませんが、自分を客観的に知って意識して練習する姿勢が大切ですね!

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