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ボーカル上達のコツ②自分の音域を知る

ボーカル

音域の基礎知識

「音域」とは声が出る音の高さの範囲のことです。男性の場合、好きなアーティストの曲にあわせて歌っていると低い音はさほど苦労しないけれど、高い音になるとどうやっても声が出ない、無理!という経験があるのではないでしょうか。

それは自分の音域よりも、そのアーティストの音域のほうが高い、ということです。

自分の歌声の「音域」を正確に知ることは、自分の特性を可視化し、ボーカルを上達させる(あるいはうまく歌える曲を見つける)きっかけになります。

音域(男性の例)は具体的にどういったものかピアノの鍵盤で見てみましょう。

高い声の音域はhi Fくらいまで、低い声の音域はhi Bくらいまで出るというのが目安になります。

好きなボーカリストの音域は?

好きなボーカリストの曲を何曲か聞いて、最高音をメモすることで各ボーカリストの音域を大まかに分けてみました。

音域最高音僕の好きなボーカリスト
高いhi Fジョン・ノーラム(EUROPE)、マイク・ヴェセーラ(LOUDNESS等)
平均hi D桑田佳祐、前田亘輝(TUBE)、山下達郎、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー(Beatles)
低いhi B斉藤和義、玉置浩二、氷室京介、アンソニー・キーディス(レッチリ)

自分にとって歌いやすいアーティスト、歌いにくいアーティストがあると漠然と思っていたけれど、こうやって最高音を確認すると納得!

僕の場合は低い~平均的な音域のアーティストが歌いやすいので自分の音域も低い~平均的であるということが分かりました。

曲ごとの音域

ちなみにピックアップした曲の最高音[ ]は次のとおり。

当然に同じアーティストでも曲により音域は異なるので、歌いやすい曲、歌いにくい曲があると思います。

それも感覚ではなく、具体的に最高音を確認してみると分かりやすいです。

 桑田佳祐:真夏の果実[G]、YaYa(あの時代を忘れない) [G]

 斉藤和義:歌うたいのバラッド[A]、やさしくなりたい[G]、進めなまけもの[C]

 山下達郎:Down town [C#] 、LOVELAND,ISLAND [B]

 レッチリ:By the way [F#]、Universal speaking [F#]

自分の音域を知る

大切なのは具体的に自分の最高音を知っておくことです。

音域が広いから良い、狭いから悪いということではなく、楽しむために自分の特性を把握するのが目的です。

僕の場合、好きなアーティストの、さらに曲ごとに歌ってみて、声が出る/出ないを確認していくと発生可能な最高音はhi Bでした。平均的な音域よりも少し低い音域ですね。

音域は広げることができる

これでも2年前はMID2 Fくらいまでしか最高音が出なかったので、日々少しずつでも歌うことでhi Bまでなんとか出るようになったのは進歩でした。具体的に曲や自分の最高音を知ることで進歩が可視化され練習のモチベーションにもつながります。最高音域を広げるには1段階ずつ最高音を上げていくように曲を意識して選んで練習していくと効果的です。

無理な選曲をしない

ただし声が出ればOkというものではなく、ある程度自信をもって安定した声を出せる音域の曲を選ぶようにし、また音域が広がったら次の曲にチャレンジしていく、はじめから負け戦はしない(歌ったらいまいちな曲は選曲しない)、というスタンスでいいのではないかと思います。好きな曲と出来る曲は違いますからね。

原曲キーにこだわる必要性は?

カラオケであればキーを変える、アコギ弾き語りであればカポをつけてキーを変えることで、自分の音域と異なる曲も歌えるようになるので、アーティストの原曲キーにこだわる必要はないと思います。むしろキーを変えることで歌う曲やジャンルを広げていったほうが楽しいし結果的にボーカルの上達にもつながるでしょう。

原曲キーを意識する必要があるのは複数人のバンドでコピー演奏をする場合に、キーを変えてしまうとギターやベース、キーボードといった楽器演奏の人が楽譜のキーを書き変える必要が出てしまうことではないでしょうか(ドラムなど打楽器は基本的に影響を受けませんが)。 

音域を確認するためのツール

歌声の音域を正確に把握するにはピアノの鍵盤が最適です(ギターはチューニングが微妙にずれる場合があるため)。家にピアノやキーボードがなくても、スマホでも基本機能であれば無料で使える鍵盤アプリがありますので探してみましょう(参考まで僕は「Perfect Piano」を使っています)。

自分の音域を知る ポイント

ポイントのおさらいです。

・好きなアーティストの音域を知る

・自分の音域を知る(特に最高音)

・音域(特に最高音)は練習に広げることができる。

・自身の音域を踏まえたうえで無理のない選曲を

・原曲の原キーにこだわりすぎず、キーは柔軟に変えて楽しむ

自分の声の音域を知ることができたら、次はその音域にあわせて曲のキーをコントロールしていきます(関連記事)。

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