曲のキーをコントロールできる「カポ」
「音域を知る」で自分の歌声の音域を知ったら、その音域に合うように曲のキーをコントロールしていきましょう。
アーティストの原曲キーで歌える場合はそれにこしたことはありませんが、そうではない場合はアコースティックギターではカポタスト(略してカポ)を使って曲のキーを変えると歌いやすくなります。
カポは楽譜では「CAPO 2」といった具体に表示されます。その場合「2フレット」にカポを装着します。フレットに近いところにカポを装着すると音のビビりが抑えられます。

歌いやすい音域を探す
ここでの音楽理論は割愛しますが、原理としてはカポを装着するフレット数が上がるにつれて弦の貼られている長さが短くなるのでキーが上がるという仕組みです。
指でセーハ(人差し指で1つのフレットの弦をすべて抑えること)をカポがやってくれていることになります。
カポを装着するフレット数を上げればキーがあがるというイメージを持ちますがコードとしては循環するので(C → D → E → F → G → A → B → C・・というように)自分の歌いやすい音域になるまで、カポをつけるフレットを変えて試してみてください。
きっと「あっ、ここなら歌える!」という位置があるはずです。
さまざまなジャンル、曲にチャレンジ!
特に男性が女性ボーカル曲を歌う場合、逆に女性が男性ボーカル曲を歌う場合は、カポでキーを変えることで歌えるようになることが多いです。
参考まで桑田佳祐が女性アーティストの曲を歌っている例をあげます。
オリジナルのアーティストに敬意を表しつつ、自分のものとして見事に歌いあげてしまう、まさに天下一品です。
<桑田佳祐>
桑田佳祐のライブ「ひとり紅白歌合戦」では男性曲と同じくらい女性曲数をひとりでこなしており素晴らしいバックバンドとあいまって唯一無二の世界が繰り広げられています。
いろんなアーティスト、ジャンルの曲を歌うと世界がより広がりますのでぜひチャレンジしていきましょう。
⑥広いジャンルに触れる でもさらに詳細に記載しているのでご参照ください。
曲のキーをコントロールする ポイント
ポイントのおさらいです。
・カポにより最適なキーに変更する
・キーをコントロールし幅広いジャンルに触れる
自分の声の音域にあわせて曲のキーをコントロールできるようになったら練習の音を録音して客観的に聴いてみます。これによりいろいろなことに気づきます(関連記事)。
ボーカル上達のコツ 関連記事
練習時間・場所を確保 | 忙しい!できる範囲で時間や場所を作り出す |
自分の声の音域を知る | 好きなアーティストや自分の音域は? |
自分の演奏を録音して客観的に聴く | 良さも悪さも録音して聴くと分かる |
自分にあうボーカルテクニックを知る | テクニックの基本を知り選択していく |
広いジャンルに触れる | 様々なジャンルに触れ、いい点を吸収 |