バンドにかかせないベース
ベースはオーケストラにおけるコントラバスから派生したものでバンドにおいては低音を担当し曲にグループ感を持たせるために不可欠なパートです。
基本的には1つの音(単音)を弾き、ドラマーとあわせてリズム隊と呼ばれたりします。
僕は学生時代のバンド活動ではまずベースから始めたためか、ベースとドラムが絶妙に絡み合いグループ感を生み出している曲がとても好きです。
ベースの構造
基本的には4本の弦から構成されます。ギターの6本の弦のうち3~6弦(太い側の4本の弦)と同じコード音(開放弦の音が同じ)となります。なかには5弦や6弦あるベースを弾く人もいます。
ギターと比べると弦は太く、フレットとフレットの間、また弦と弦の間の間隔が長いです。
ベースの基本についてはサウンドハウスの「ベース初心者講座」も参照ください。
ちなみに11月11日は「ベースの日」です。由来は分りますか??1111と並べるとまるで4本の弦・・ベーシスト亀田誠治のアイデアです。
ベースの奏法
ベース奏法には基本的に次の3つがあります。
指弾き | 人差し指と中指で弦をはじいて弾きます。なかには加えて薬指を使う人もいます。それぞれ指の長さが異なるなか弾く指によっても音が違わないようにするには慣れが必要です。指弾きはピック弾きに比べて柔らかく暖かい音がします。 |
ピック弾き | ギターと同じピックを用いて弦をはじいて弾きます。強くアタック感のある音がします。 |
スラップ | 指弾きの一種ですが親指で弦をたたき、弦がフレットにぶつかるアタック音を出します。これが出来るとグっとベーシストとしての拍がつきます。日本では「チョッパー」という場合もあります。 |
偉大なる名ベーシスト
古今東西数多くの名ベーシストがおられますが、特に僕が良く聴くバンドからご紹介します。
■ ポール・マッカートニー
The Beatlesのボーカルリスト兼ベーシスト。ボーカルリストでもあり単純にコードのベースラインを追うだけではなく、メロディや掛け合いなど楽しく聴かせるベースで世界中のベーシストを魅了し続けています。
こちらの「Hello, Goodbye」はPVであるため実際には弾いていませんが、ベースのトントンと駆け上り、駆け降りるようなラインが心地よいです。
■ フリー(Flea)ことマイケル・ピーター・バルザリー
レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)のベーシスト。幼少からドラムを叩き父とジャムセッションを行っていたり、トランペットの腕前も高く、高校でベーシストになってからそのリズムセンスが爆発。レッチリの曲を聴いていてもメロディーラインをベースが担っている曲も多いです。ジョン・フルシアンテのギターとフリーのベースのユニゾンプレイも随所できくことができます。
「Around The World」ではイントロのベーススラップにはじまり終始ベースのグルーブ感が曲を印象付けています。
■ スティング(Sting)
スティングは1976年に結成されたベースボーカル、ギター、ドラムの3ピースバンド「The Police」における ボーカルリスト兼ベーシスト。ハスキーボイス・ベースワークの渋さとも唯一無二の存在です。
■ 松井常松
元BOØWYのベーシスト。氷室京介と同じ群馬県出身。ミスターダウンピッキング(ダウンピッキングだけで弦をはじく)の異名を持ち、BOØWYのあの名曲の数々を支えてきました。
BOØWY「BOØWY 1224 -THE ORIGINAL-」ダイジェスト映像より。 松井常松の直立で微動だにしない正確な高速ダウンピッキングが健在です。
■ 田中章弘
田中章弘 は、大滝詠一、山下達郎、高中正義、井上陽水、荒井由実などのレコーディング・ツアーに参加しています。特に初期の山下達郎の楽曲において山下達郎のカッティングギターと田中章弘のスラップ奏法があいまって凄まじいファンク、グループ感を生み出しています。山下達郎の「BOMBER」のイントロベース、ソロベースを聞けばやみつきになること間違いなし。
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