アコースティックギターのピックアップL.R.Baggs M1 Activeについての利用レビューです。音質・コスパ・使い勝手の面で特にロックアコギ弾き語り(バンド内利用含む)においてもおすすめのピックアップです。
L.R.BaggsとM1シリーズ
L.R.Baggsは、ギター用ピックアップ・プリアンプを手掛ける、ギター製作家のBaggs氏が1978年に創業したアメリカのメーカーです。
同社ではマグネティックタイプをはじめ、ピエゾ、マイクなどさまざまな方式によるピックアップを取り扱っていますが、世界中のギタリストを驚かせその名を不動にしたのがマグネティックタイプによるL.R.BaggsのM1シリーズです。
L.R.BaggsのM1シリーズはピックアップをサウンドホールに取り付け、弦を弾いたときの振動を電磁誘導・電流に変換して音を出すマグネティックタイプです。
M1シリーズには次のランナップがあります。僕は自分の利用シーン・価格に照らして L.R.Baggs M1 Activeを選びました。
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製品名 | 価格 | 特徴 |
L.R.Baggs M1 Passive | 低 | パッシブタイプのM1。プリアンプはないためボタン電池は不要。 |
L.R.Baggs M1 Active | 中 | アクティブタイプのM1。プリアンプ搭載のためボタン電池が必要。 |
L.R.Baggs M80 | 高 | M1のグレードアップ版。アクティブとパッシブの切り替えが可能で、電池残量が見えるようになった。 |
パッシブタイプとアクティブタイプの違い
アクティブ(Active)タイプはプリアンプ搭載のためそれを動かすための電池が必要です。
パッシブタイプ(Passive) はプリアンプはないため電池は不要になります。
プリアンプとはアンプへギターの音を出力する前に、音に効果を加える装置です。
どういった効果があるかは機器によりますがL.R.Baggs M1 Activeのプリアンプ機能としては音を増幅させる効果があります。
電池は通常利用する範囲だとしょっちゅう交換が必要ということはありませんが、ライブ前は電池を交換しておいたほうが無難です。
アコースティックギター用のプリアンプとして独立し多数の機能(イコライザ―、リバーブ、ブースト等)を備えた機器も存在します。代表的な製品としてL.R.BAGGSのPara Acoustic D.I. 、ZOOMのAC2などがあります。
L.R.Baggs M1 Activeの音の特徴
マグネティックタイプが弦の振動を電磁誘導・電流に変換するという仕組みは、基本的にはエレキギターと同様であるため少しエレキっぽい音が交じった感じがしますが、そのなかでもL.R.Baggs M1シリーズは自然な音がすると言われています。
僕はロックなアコギが好きなのでL.R.Baggs M1 Activeの芯のある少しひずんだ音がとても気に入っています。アコギを弾くアーティストでもCharや斉藤和義などロック色の強いアーティストが利用しているのも納得です。
少しエレキっぽさが気になる方は、前述のプリアンプを活用することで、さらに自然なアコギ音やアコギの箱鳴り感をもたせることができます。僕はL.R.Baggs M1 Activeに加え、ZOOMのAC2というプリアンプをシーンに応じて利用しています。
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L.R.Baggs M1 Activeを使った実際の音
L.R.Baggs M1 active をピックアップとして利用したロックなアコギを弾き語ってみた音源はこちらを参照ください。
L.R.Baggs M1 Activeのアコギへの取り付け工事
少々リスクはありましたが自分でGibsonJ45へのL.R.Baggs M1 Activeの取り付け工事をやりました。ただ、アコギへの取り付け工事にはギターへの穴あけが伴うため、基本的には楽器屋さんにお願いしたほうが良いかとは思います。
L.R.Baggs M1 Active レビューのまとめ
・アコギピックアップの定番商品。定番となるだけの芯のある音質
・ロックなアコギ弾き語りやバンド活動とも相性が良い
・M1シリーズの中でも機能と価格のバランスがちょうどよい
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参考: L.R.Baggs M1 メーカ