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MTR ZOOM R8 のレビュー。コンパクト、多機能、高コスパ!

音楽グッズレビュー

MTR(マルチトラックレコーダー)のZOOM R8についての利用レビューです。複数の楽器演奏を録音音楽製作はもちろん、オーディオインターフェースとしてパソコンへ接続しDTMやオンラインセッションをする、自宅やスタジオでドラマー不在時にリズムパターンを刻む代役とするなどいろいろな使い方ができます。

僕はボーカル・弾き語りの上達に向けても活用してます。

B5サイズのコンパクトさでありながら自分のスタジオをもつようで、音楽活動の幅が広がりますよ!

MTR (マルチトラックレコーダー) とは

MTR(マルチトラックレコーダー)とは、複数(マルチトラック)の音源を録音する機器です。
ZOOM R8であれば8つのトラックがあり、例えばボーカル・ギター1・ギター2・ベース・ドラム・キーボード・パーカッション・コーラスなど各パートをそれぞれ個別に録音してみたり、ボーカルだけ何テイクか録音してみたりと8つのトラックに自由に録音できます。


アコギ弾語りの場合であれば、ギターとボーカルをトラックを分けて録音することで、あとでそれぞれに音量調整やエフェクト(エコーや音域毎に加減するEQなど)をかけて編集することができます


ZOOM以外の主なMTRメーカとしてはTASCAM、BOSSなどがあります。

ZOOMは日本のメーカ

ZOOMはレコーディング機器、マルチエフェクターなどの日本の音楽機器メーカ。
どの分野も高い性能の製品をお手頃価格で提供しているため根強い人気があります。
僕はZOOM製品はここで紹介するZOOMのMTR 「R8」の他にアコギ専用プリアンプのZOOM AC-2を利用しています。

ZOOM R8 の特徴

サイズが257(W) x 190(D) x 51(H) mm のB5サイズに重さ780g(電池含まず)と持ち運びやすくコンパクトなうえ機能がかなり充実しています。これだけの機能を備えているのにお手頃価格です。

ZOOM ズーム マルチトラックレコーダー 2トラック同時録音 8トラック同時再生 R8
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ギグバッグのポケットに収まるコンパクトボディに、レコーダー、インターフェース、コントローラー、ドラムパッド付きのサンプラー&リズムマシンを統合

以下はZOOM社の紹介動画で少し情報が古いですが(現在はSDカードは付属されていない、付属のDAWソフトであるCubase LEのバージョンが上がっているなどで、ZOOM R8の中心となる機能の部分については特に影響なし)、どういったものかを理解するうえで参考になります。ZOOM R8は2011年4月14日が発売日でそれ以来、人気のロングセラー商品です。

ZOOM R8を利用したアコギ弾き語り宅録の例

まずはZOOM R8を使ってアコースティックギターの弾き語りを宅録してみたらどうなるか、こちらに実際にやってみた手順と音源を掲載しましたのでご参考ください。

関連記事:弾き語り宅録・DTMをやってみた手順を解説

また、こちらの記事では、弾き語りの録音パターン別に音源を掲載しました。最後にZOOM R8を使ってコンデンサマイクでボーカル・ギターを録音したバージョンも掲載していますので、それぞれを聴き比べると録音方法による音の違いが分かるかと思います。

関連記事:アコギ弾き語りの録音一発録りパターン(その2)- 音源で聴き比べ

ZOOM R8 主な機能① レコーダ

基本機能であるマルチトラック8つによる複数音源の録音。エレキギター、ベースなどの演奏音は楽器とZOOM R8をシールドで連携しZOOM「R8」で録音します。ボーカルやアコギの録音向けにZOOM R8に備え付けのマイクでも十分使えますが、別にコンデンサーマイクやダイナミックマイクを用意して録音したほうがさらに良い音質で録音できます。

また2トラック同時録音ができます。例えばアコギを演奏し、1つは生音をコンデンサーマイクで、もう1つはライン(エレアコやピックアップからシールドで接続)で同時に録音すると、まったく同じ演奏を違った音質で聴くことができます。さらに音源編集時にぞれぞれをPANで左右に振ると、さらに広がりのある音にすることができます。

写真右下の穴2つをアコギやマイクに接続すれば2トラックを同時録音可

ZOOM R8 主な機能② オーディオインターフェース

演奏音をパソコンに連携させる場合に使うのがオーディオインターフェースです。パソコンのDAWソフト(Cubaseなど)へ直接楽器音を取り込む場合、パソコンのYAMAHAオンラインセッション無料ソフト「SYNCROOM」に楽器音を連携させる場合などに利用します。

何度かSYNCROOMでオンラインセッションにアコギ+ボーカルで参加し、電子ドラム、ベースの方とサザンの曲などを演奏したことがありますが大きな遅延は感じず十分楽しむことができました。こちらの関連記事では実際にオンラインセッションをやってみた状況を記載していますのでご参照ください。

関連記事:オンラインセッション「SYNCROOM(シンクルーム)」を使ってみよう!本当にできた!

オーディオインターフェース機能だけの機器も存在しますが、ZOOM R8はざまざまな機能の一つとして備えられているものであり機能が充実していることが分かります。なおZOOM R8のオーディオインターフェース機能はASIO(アジオ)に対応しています。

ASIO(アジオ)とは:オーディオデバイス用のドライバのこと。例えばオンラインセッション(YAHAMAのSYNCROOM)を利用する場合は音の遅延があると使えないため、 windowsユーザの場合はオーディオインターフェースが遅延を軽減できるASIOドライバに対応していることを求められる。

ZOOM R8 主な機能③ ドラムパッド付きのサンプラー&リズムマシン

リズムマシンとしては500種類以上のドラムパターンがあらかじめ登録されています。またドラムパットを使って自分でパターンを打ち込むことができます。

僕はほとんど既存のドラムパターンを使いますが、簡単なドラムパターンを自分で作成する場合はZOOM R8で(ドラムパットを叩いてパターン登録するのがアナログ感があってよいです。強く叩くと大きい音、弱く叩くと小さい音になります。実はこのドラムパット・サンプラー機能は上位機種のZOOM R24にもありますがZOOM R16にはありません)、少し手をかけたドラムパターンを作成する場合はパソコンのDAWソフト(Cubase)を使っています。

またバンドでスタジオに入るときにドラマーが不在の場合は、ZOOM R8をアンプにつないでドラムパターンを流すことでドラマーの代役にすることができます。バンドを組んでいなくても、個人練習としてスタジオを借りてZOOM R8のドラムパターンをアンプで流し、弾き語りやギターなどの練習を大音量でするといった楽しみ方もできます。テンポも簡単に変更できるのでどんな曲にもフィットさせることができます。

もちろんドラムだけではなく、キーボードなどメンバ不足のパート音源をあらかじめZOOM R8にデータ保存しておけば、ライブで同期演奏するといった使い方も可能です。専用機のためパソコンのようにいざというときにフリーズして焦るといったことも少ないのも利点です。

なお、別売りのZOOMフットスイッチがあれば、ZOOMでの演奏再生をスイッチでスタート/停止したり、ZOOMでの録音編集時にパンチイン/パンチアウト(曲の途中から録音するときに、録音を開始する場所と終了する場所を特定することでそれより前後の箇所を上書き録音しないようにする機能)のオン/オフをスイッチで行うことができるようになります。

関連記事:スタジオ個人練習のすすめ。安い、楽しい!

ZOOM R8 主な機能④ コントローラー

録音した音源編集等を行います。ただしMTR側で行う操作は最低限にし、ZOOM R8に無料で付属される音楽編集DAWソフト「Cubase LE」を使ってパソコンで操作したほうが効率も良いし出来ることも多いです。DAWソフトとして定番の「Cubase」(バージョンはLE)が無料で付属していくるのはZOOM R8の大きなポイントでもあります。

なお、中古でZOOM R8のようなMTRを買うと付属のDAWソフトのライセンスがすでに使われていてダウンロードできない場合が多いので注意してください

関連記事:宅録・DTMで使うDAWソフト「Cubase」の使い方入門

トラックは8つも必要なの??

8つもトラックは必要?かというと、もちろん使い方によりますが8つあると用途が広がりますし素人が楽しむ上では十分なトラック数ではないかと思います。

ビートルズのプロデューサで5人目のメンバとも言われたジョージ・マーティン(George Henry Martin)は、ビートルズの初期~中期において2つや4つのトラックを持つ機材を駆使して曲を編集していたところ、ビートルズの音楽が高度で複雑になるにつれ編集に時間を要すようになっていましたが、8トラックの機材が世に出たとき(ビートルズのアルバムでいうとホワイトアルバムの頃)には随分と効率的に高度な編集ができるようになったそうです。

僕が宅録する場合の例として、アコギ(マイク経由)、アコギ(ライン経由)、ボーカル、ベース、ドラムで5つのトラックを使い、残りの3つは空のままにしておかずにボーカルのテイクを3回とっておきます(この場合、ボーカルは合計4つになる)。

歌のテイクを複数録る理由は、あとでCubaseなどのDTMソフトで編集するときに、ボーカルをいいとこ取りして切り貼りしてつなぎあわせることができるためです。ずるいようですが、実はこの自分の歌声を複数並べて聴き比べながら一番よいテイクを選んでいく作業をしてみると弾き語り上達にも良いことがあります

それは、どういう歌い方をすれば良く聞こえるか、悪く聞こえるかを、複数の音源を比べながら客観的に知ることができるからです。歌いはじめ、伸ばし方、切り方、発声の大小、発音などをイヤホンで聴いて、ひとつひとつ改善していくと全体では大きな上達につながります。比較するときのさまざまな観点・ボーカルテクニックについてはこちらの記事でまとめています。

関連記事:ボーカル上達のコツ⑤自分にあったボーカルテクニックを知る

ZOOM R8 の使い方 参考サイト

ワタナベ楽器店さんのyoutube動画です。ドラムパターンに様々な楽器を重ねていくといった使い方が分かりやすく理解できます。

基本的な操作のチュートリアルもyoutubeで解説されていますのでご参考ください。


the還暦Rockチャンネル さんでも分かりやすく基本操作を解説されてます。

ライブでZOOM R8を使って同期演奏する方法がZOOM社から動画提供されています(①~③の構成)。

ZOOM R8の主な機能・仕様一覧

・マルチトラックレコーダー(MTR) ・・・2トラック同時録音、8トラック同時再生、録音フォーマット 44.1/48kHz、16/24bit WAVフォーマット

・オーディオインターフェース(Asio対応)・・・2チャンネル入力/2チャンネル出力、
ビット数/サンプルレート 24bit/44.1、48、88.2、96kHz

・コントローラー(DAW cubese LEが無料で付属)

・ドラムパッド付きのサンプラー&リズムマシン(500種類以上のパターンがあらかじめ登録されており新規に作成・登録も可能)

・高感度ステレオマイク内蔵 / ギターアンプ・モデリングを含む146種類のDSPエフェクト / チューナー&メトロノーム機能 / 記録メディア SDカード16MB~2GB、SDHCカード4~32GBに対応(別売) / USB2.0 / インプット XLR・標準フォーンコンボジャック2つ、ファンタム電源 48V、24V(コンデンサーマイクを接続する際に利用) / 電源 DC 5V 1A ACアダプタ(AD-17が付属)、単3電池4本(別売)

MTR(マルチトラックレコーダ )ZOOM R8レビューのまとめ

 ・多機能なのにお手頃価格で高コスパ
 ・無料で付属しているDAW定番ソフト(cubase)がかなり使える
 ・持ち運びも簡単なB5コンパクトサイズ(スタジオにも気軽に持参可能)

ZOOM ズーム マルチトラックレコーダー 2トラック同時録音 8トラック同時再生 R8
ZOOM(ズーム)
¥24,900(2023/11/03 15:22時点)
ギグバッグのポケットに収まるコンパクトボディに、レコーダー、インターフェース、コントローラー、ドラムパッド付きのサンプラー&リズムマシンを統合

なおZOOM R8を利用するにはSD/SDHCカード(SDカード16MB~2GB、SDHCカード4~32GB)が別に必要です。

参考:ZOOM R8メーカサイト

参考:ZOOM R8メーカ 取扱説明書

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